西城秀樹さんの長男、デビューに熱意も…「実力もないのに父の名を借りて世に出るのは違うと思う」 “2世”としての思いを明かす

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「父の歌は歌い継ぐ」

 だが慎之介本人は「まだ実力を身につける段階だと思っています」と慎重だ。

 というのも、歌の勉強を始めたばかりだから。生まれた時には父は闘病中で、ステージでスポットライトを浴びる姿を見ていない。子供の頃からピアノやドラムを習い音楽には親しんできたが、選んだ道はサッカー。プロを目指し進学した強豪校でけがをして、音楽を再開したのは高2からだった。ボイストレーナーに勧められてコーラスとして出演したのが木梨のライブで、そんな縁からこの日のステージに結び付いた。

「実力もないのに西城秀樹の名を借りて世に出るのは違うと思う。父の名に恥じない実力をつけて、自分らしさも磨いた上でデビューしたい。もちろん、父の歌は歌い継ぐ」

 2024年6月に出演した「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ)では、明石家さんま(69)の無茶ぶりに応え、「ヒデキ、感激!」と振り付きでやってみせるなど、“2世”としてのサービス精神旺盛な顔も持つ。

 秀樹さんはパワフルさ、ワイルドさと繊細さを兼ね備えた稀有(けう)な才能の持ち主だった。偉大な父の「名に恥じない」力を身につけ、“自分らしさ”を発揮する日を楽しみにするファンも多いだろう。

撮影・福田正紀

週刊新潮 2025年1月2・9日号掲載

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