「キングメーカー麻生太郎氏」が今こそ“千載一遇のチャンス”と推す首相候補とは
首相になれるなら話は変わってくる
ここで麻生氏と石破首相の思惑が異なるのだ、と言う。
「麻生氏は大連立ならば、“玉木首相”ということも想定しており、今こそ“千載一遇のチャンスだ”と持ち掛けているようです。その意向は玉木氏にも伝わっており、連立を組んで入閣しても一閣僚として埋没するくらいなら支持者が離反して意味がないというスタンスの玉木氏でも首相になれるなら話は変わってくるものと見られています。岸田文雄前首相の内閣支持率が低下し続け、衆院選を戦えないとなって新たな顔選びをして石破氏で昨年の衆院選を戦ったわけですが、なかなか思惑通りに行きませんでした。同様に今夏の参院選を石破氏で戦えないとなって次善の候補を出せたと思っていてもうまく行かないかもしれない。その点を見据えて、麻生氏は玉木氏という“タマ”を持っておきたいということなのでしょうね」(同)
そもそも現在の自民党の支持率低下の責任の一端は麻生氏にあるのも事実。そのため麻生氏をめぐっては「キングメーカーを気取るのも潮時ではないか。そろそろ引退を」との声があることもまた事実のようだが。
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