「世間に知られたらマズい」「業界内でも見識を疑う声が」 森ビル社長がひんしゅくを買った“暴挙”とは

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業界内でも見識を疑う声が

 先の関係者はこう嘆く。

「麻布台ヒルズのレジデンスは、再開発のための用地を提供してくれた多くの地権者が住む予定でした。ところが着工までに時間がかかり、地権者によっては既に何十年も仮住まいを余儀なくされています。そんな状況下で、再開発の責任者である森ビルのトップが、入居予定者を差し置いて完成物件に暮らすのはいかがなものか。業界内でも辻社長の見識を疑う声が出ているのです」

 建設途中なのは総戸数約970戸の「レジデンスB」というタワマンだ。三井住友建設が19年に着工、23年3月末に完成予定だったが、地下工事の設計変更などトラブルが相次いだ。今のところ完成は25年夏ごろの見込みとなっている。

「入居前に亡くなってしまうかも」という不安が……

 さる地権者によれば、

「仮住まいは落ち着かないし、高齢者だと入居できるまでに亡くなってしまうかもという不安があります。地権者向けの説明会でも、不手際続きの建設会社を選んだのは森ビルなのに、自分たちも被害者と言わんばかりの態度。何度か参加しましたが、辻社長の姿は見たことがありません」

 別の関係者に聞くと、

「辻さんは社長の座に13年も君臨し、後任を育てずワンマン体制を強化した結果、モノを言えない空気が社内で強まってきた。自由闊達な社風を築いた中興の祖・森稔前社長の娘婿である森浩生副社長への交代を望む声もあります」

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