横浜流星、仲野大賀に続くのは旧ジャニか「ふてほど」女優か? 27年「NHK大河」の主演俳優を予想してみると
大河ドラマ主演に求められる要素
1月5日、俳優の横浜流星(28)が主演を務める64作目のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」がスタートした。「江戸のメディア王」と呼ばれた蔦屋重三郎の生涯を描き、「語り」を50作目の「八重の桜」で主演を務めた綾瀬はるか(39)が担当する。
大河に関しては、来年放送の65作目も決まっている。豊臣秀吉を側で支え、後世「もしも彼が長生きしていれば、豊臣の天下は安泰だった」と言わしめた弟・豊臣秀長を主人公に、兄弟の立身出世から天下統一までを描く「豊臣兄弟!」で、横浜と同じ「スターダストプロモーション」に所属する仲野太賀(31)が主演を務めることが発表されている。
「もともと大河ドラマは、若手俳優を抜てきすることで知られ、古くは故・緒形拳さん、北大路欣也さん(81)、石坂浩二さん(83)、渡辺謙さん(65)、中井貴一さん(63)、その後、市川新之助さん(現・市川團十郎=47)、妻夫木聡さん(44)、松山ケンイチさん(39)らが続々と主演を務めてきました。21年の『青天を衝け』の吉沢亮(30)さんは、史上初の平成生まれの主演俳優となりました。大河の主役は圧倒的に男性が多かったのですが、2002年の『利家とまつ』で唐沢寿明さん(61)と松嶋菜々子さん(51)をW主演で起用して以降は女性の抜てきも増えています」(放送担当記者)
放送開始時点で最年少主演は、08年の「篤姫」の宮崎あおい(37)で22歳1カ月。いまの芸能界でその年代の俳優陣の顔触れを見ると、男女とも大河の主演を務めるほどの人材は見当たらず、
「今後、破られることはないのではないでしょうか」(同)
かつて緒形は「太閤記」(65年)と「峠の群像」(82年)、石坂は「天と地と」(69年)、「元禄太平記」(75年)、「草燃える」(79年)、渡辺は「独眼竜政宗」(87年)と「炎立つ」(93年)など複数の作品で主演を務めた。しかし、渡辺の「炎立つ」以降、複数回の主演抜てきはなく、大河主演は「一生に一度」の大抜てきとなる。
「脇役で複数回出演している俳優はいますが、主演となるとハードルが高い。事実、民放キー局で数々の高視聴率ドラマに出演している木村拓哉さん(52)は1度も主演を務めていませんし、すでに年齢が50代なので今後、オファーされる可能性は薄いでしょう。主演に選ばれる条件としては、視聴率対策から全国的な知名度は必須条件。かつて重視された過去の作品への出演歴といったNHKへの貢献度はあまり重視されず、知名度と実力が優先されています」(民放スタッフ)
横浜と仲野は、ともに事務所の方針もあったのか、これまではテレビドラマよりも、映画を主戦場にして来た。デビュー以来のNHK作品への出演歴を振り返ると、横浜はなんと、今回の大河が初出演にして初主演となる。
一方、仲野は「風林火山」(07年)を始め「いだてん~東京オリムピック噺~」(19年)まで大河に5作品、昨年上半期の「虎に翼」など朝の連続テレビ小説2作品に出演している。NHKへの貢献度は申し分ない。
「横浜さんは公開中の主演映画『正体』で演じた、脱獄して必死の逃走劇を重ねる死刑囚の主人公役が好評。すでに、『報知映画賞』で主演男優賞を獲得しましたが、映画賞を総なめにする可能性が十分にあります。そうなると、大河の盛り上がりを後押しすることになりそうですが、NHKも映画公開のタイミングを視野に入れていたのかもしれません」(映画業界関係者)
仲野の本名でもある名前「太賀」の由来は、父で俳優の中野英雄(60)が「大河ドラマに出られるようにと思ったんですけど」とダジャレで命名したことをテレビ番組で明かしたが、ついに主演の座をゲットした。例年、3月に大河ドラマの次々回作が発表される。27年の大河主演俳優は誰が有力なのか。気になる候補をピックアップしてみよう。
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