「民意を得て当選したのは大きい」兵庫・斎藤知事は「逃げ切り」の公算高まる

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ディープスロートからの情報提供

「斎藤氏が民意を得て知事に当選したということが大きいようです。再選に至るまでのゴタゴタも含めると捜査によって県政や県民生活にさらに混乱をきたすことをよしとはしていないということでしょう」(同)

 逆に斎藤氏が落選していればどうなったのだろうか?

「それでも表に出ている情報のみだと立件にたどり着くのは難しいのではないかとの見方が強いですね。告発の事実をきっかけにディープスロートなどから斎藤氏絡みの全く別の情報提供があって、それを元に捜査をするという流れはもちろんあり得るとは思いますが。その場合は斎藤氏が当選しているか否かは無関係でしょうね」(同)

 斎藤県政の正当性に異議を唱える向きは、そうした情報提供への期待を隠していない。こんな不正を見逃しては、「当選した者勝ち」「逃げ切り』ではないか、という理屈である。

 ただし、さらなる県政の混乱を招くことが必至となる事態は、そのままコストに直結する。それを民主主義のための必要経費と受け止めるべきなのかは見解の大きく分かれるところといえそうだ。

 捜査当局の“本音”については、【関連記事「何でもかんでも捜査してられない」 斎藤知事刑事告発で聞こえてきた捜査当局のホンネは】でも詳しくお伝えしている。

デイリー新潮編集部

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