まさか「 佐賀県」が外国人観光客に大人気 「ソウル→佐賀便」衝撃の「片道5570円」

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信じられない航空運賃

 トリップドットコムでティーウェイ航空の1月上旬のソウル→佐賀便往路を検索すると安いチケットは1万円台前半、復路は5570円という信じられない価格が表示された。飛行時間は1時間25分なのであっという間に到着する。博多駅から特急電車で1時間もかからない近さに加え大都市圏と比べて物価が安いという利点もある。

 観光名所としては鳥栖プレミアム・アウトレット、祐徳稲荷神社、唐津城、御船山楽園、吉野ヶ里歴史公園などが散在しているが、それ以外にマニアックな観光客を引き付けている佐賀ならではの観光スポットがあるという。

「それは大手ゲーム会社・スクウェア・エニックスが35年前に発売した大ヒット冒険型RPG(ロールプレイングゲーム)『ロマンシングサガ』シリーズとのコラボによって登場した“聖地”のことです。もともと『サガシリーズ』と佐賀県はまったく関係がなかったのですが、10年前に同ゲームのプロデューサーが佐賀県庁に電話を入れてコラボを提案。ゲームのキャラクターがデザインされたマンホールや電車などが登場すると全国からファンが集まったのです。今年も11月からコラボ10周年を記念してイラスト入り有田焼、サガシリーズの原画展示、ロマンシング佐賀10周年グッズなどオタクたちの心をくすぐるイベントが多数開催されます」(地元観光協会関係者)

 佐賀県を舞台にアイドル少女7人の活躍を描いたゾンビアニメゲーム「ゾンビランドサガ」も佐賀県が全面協力。ゲームやアニメのキャラクターを活用したこのような観光振興策を海外YouTuberが次々と発信して魅力を紹介しているのだ。外国人の“オタク心”を引きつける奇抜なイベントのため、訪問客にとっては今まで経験したことのない新しい旅になるようだ。

 アニメやゲームとは関係なく何かと忙しい日々から脱出して、素朴で閑静な街並みの中で癒やされたいという観光客も多いようだ。

「日本三大美肌の湯の1つに数えられている嬉野温泉の旅館には多くの中国人や台湾人、韓国人が泊まっています。加えて佐賀産黒毛和牛というグルメもそろっています。潮が引くと姿を現し潮が満ちると海中に沈んでしまう大魚神社の海中鳥居も神秘的。佐賀の魅力ははかりしれないですよ」(前出の旅行ライター)

 日本人が訪れないというのは何とももったいない話だ。

デイリー新潮編集部

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