「朝と夜にお題目をあげるのが目標」 鈴木奈々が創価学会への“熱烈信仰”を告白 氷川きよしも「池田大作先生の言葉が心の支え」 有名人の「カミングアウトラッシュ」の理由とは
休業中に海外の学会員と交流
高校2年生の時には、福岡ドームで開催された学会のイベント「アジア青年平和音楽祭」に出演し、池田氏の前で、5万人の合唱団の一員としてベートーベンの「第9」を合唱。「必ず歌手になって、自分の使命を果たしていきます」と誓ったという。そしてその願いをかなえるために上京。知り合いがいない東京で、生活を支えてくれたのは、地域の学会員だったと告白している。デビュー後5年たって初めて池田氏から声をかけられ、翌年には「世界の芸術博士に! 氷川君 頑張れ!」との激励を受けた。それを生涯の指針としているという。
先に述べたように、氷川は2023年からこの夏まで、歌手活動を休業していた。その際には、
〈アメリカやイギリスなどに長期滞在し、現地のSGI(創価学会インタナショナル)のメンバーと交流をさせていただきました〉
休業中の2023年11月15日には、池田氏が死去した。それについてもこう語っている。
〈今でも私の中には、先生が残してくださった多くの言葉があります。胸中の先生と常に一緒なのです。これからも、いつも見守り続けてくださった先生への報恩感謝の心を忘れず、自分らしく歩んでいきます〉
そして最後に述べる。
〈ありのままであることは、とても「勇気」が必要です。私にとって、その勇気の源泉こそ、日々の唱題です。どんなに苦しくても大丈夫。「法華経を信ずる人は冬のごとし。冬は必ず春となる」(『日蓮大聖人御書全集新版』)ですから〉
背景に独立が
インタビューではかなりストレートに信仰心が語られている。なぜ今、そのような告白をしたのだろうか。
「独立したことが大きいでしょう。それまでは老舗の『長良プロダクション』に所属していましたから、言動には縛られることも少なくなかった。しかし、そこから離れて自身の事務所を立ち上げたことで“縛り”がなくなり、自由に活動できるようになったのでしょう。また、独立後、氷川はコンサートの客席が埋まるか不安で仕方がなかったようで、自ら飲食店でポスターを配り回っていたことがスポーツ紙に報じられています。信仰を告白し、池田氏との縁を強調することで、より多くの学会メンバーの応援を期待しているのかもしれません」(前出・ウォッチャー)
実際、9月の聖教新聞には、コンサートツアーに関する記事も掲載されている。カミングアウトも済んだ以上、全面バックアップは当然の流れといえるだろう。
「芸能界のスターの告白は、信者離れに悩む組織には朗報です。公明党は先の総選挙で、議席を32から24に大きく減らしています。久本らのように、氷川にもいずれは選挙応援までしてもらえば万々歳でしょう。ただ、信仰を強調すればするほど、従来のファンには拒否感を持つ人も出てくるかもしれない。その辺りのサジ加減は難しいところでしょう」(同)
人気者が信者であることがオープンになることは創価学会にとってはプラスしかないだろう。一方で当人の人気にどう作用するかは不透明。そんな損得抜きで語らずにはいられないほどの信心を持っていることだけは間違いない。
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