自己流で“やってはいけない”趣味の代表格は「歌」 では、“自己流のほうがいい”趣味とは――?

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友人でも夫婦も、そして先生との出会いは運しだい

 まず、街中でよく見かける音楽教室やカルチャースクールで楽器を習う場合、毎月1万円程度のレッスン料がかかります。月3回のレッスンなら、一回あたりは3000円くらいということですね。そして、その半分程度が音楽講師の取り分となります。

 一方、個人レッスンの場合、レッスン料は、1回5000円から1万円というところで、ただ、個人レッスンではそのレッスン料はそっくりそのまま、先生の収入となりますから、熱の入りかたもおのずから違ってくるにちがいありません。

 私は余計なことにはお金をつかいたくない性分で、普段はユニクロを着て、安価なソーラー時計を身に付けているのですが、しかるべき先生に教えを請うときには十分な御礼をしたいと考えています。

 ピアノの弾き方などは、先生の下で教わる必要がありますが、だからといって何から何まで先生の真似をする必要はありません。先生の演奏をそのまま再現するだけなら、ピアノを弾く楽しみがなくなります。自分が弾きたい曲を弾きたいように弾くために、先生からエッセンシャルな技術を学ぶ。この原則を忘れないようにしてください。

 また、先生にも良し悪しがあるという点には注意が必要です。資格を持っていたり生徒をたくさん抱えていたりすれば良い先生というわけでもありません。煎じ詰めれば、その先生のお人柄ということにもなりますが、演奏技術も一定の水準に達している先生であれば、あとはできるだけ親切でお人柄の良い先生につくと、進歩が早いというものだろうと思います。

 先生との出会いは運しだいです。先生ばかりではなく、友人でも夫婦でも人との出会いは運しだいであり、結局は偶然と縁に左右されるものです。もし仮に最初についた先生が、どうも気が合わないとか、不親切だとか、あるいは演奏が気に入らないというような場合は、もっと親切で気の合う、あるいは演奏が自分の好みに合っている先生を探す努力をされたほうがよいでしょう。

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