「目の前にいたのに助けられなかった」「子どもたちは帰りたくないと言ってたのに」 家族を失った者たちの叫び【能登半島地震から1年】

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 発災は正月だった。あれから1年、季節は巡っても、能登半島にはいまだ地震の爪痕が残っている――。

 震源地の石川県珠洲市に隣接する輪島市では、倒壊した建物の多くが撤去されておらず、崩壊した道路はそのままの状態だ。液状化被害の大きかった内灘町には、大きく沈下した民家が並ぶ。

 それは9月に発生した豪雨の影響もある。能登の人びとはいまだに“二重被災”に苦しんでいるのだ。そんな中、石破茂首相(67)就任直後に「日本創生解散」をうたって行われた衆議院選挙では、石川3区で立憲民主党の近藤和也氏(51)が自民党の西田昭二氏(55)を破って当選し、15年続いた“保守王国”が崩れるという番狂わせも起きた。...

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