「私はプロでなく、ポーカー好きのニート」 京大卒の美女・岡本詩菜がわずか4年で世界を取れたワケ 「最大部門の賞金は14億円」

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「テニスサークルに入って飲み会を楽しむような普通の学生」

 今年はパリ五輪で金メダルを18個獲得、大谷翔平のMVP受賞、NBAでも河村勇輝が活躍するなど、日本人スポーツ選手が大躍進を遂げた。そんな中、頭脳スポーツであるポーカーの世界でも快挙が。今年7月3日、米ラスベガスで行われた世界最大のポーカー大会「WSOP(ワールドシリーズオブポーカー)2024」の女性限定種目で、岡本詩菜(しいな)さんが優勝を果たしたのだ。知性と美貌を兼ね備えた彼女が語るポーカーの魅力とは?

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 岡本さんは京都大学工学部建築学科卒の才媛だが、

「子供の頃から目立ったところはなく、テニスサークルに入って飲み会を楽しむような普通の学生でした」

 卒業後は外資系投資銀行に就職。だが、7~8年前、

「友達の家にあった『カタン』というボードゲームにハマり、毎日のようにいろんなボードゲームをやるように。買ったボードゲームは段ボール5~6箱分はあります。ただ、それを全部足しても、ポーカーの面白さにはかなわなかった」

「お金も稼げるし、さまざまな職業の人たちと戦えるのも刺激的」

 ポーカーを始めたのは、4年前のことだった。

 念のために申し添えると、ポーカーといっても、お茶の間でおなじみの“5枚の手札を交換しながら役を作る”いわゆるドローポーカーではない。2枚の手札と、最終的に5枚並べられるテーブルの札を組み合わせて役を作る“テキサスホールデム”である。海外ではこちらの方が一般的だ。

 ほぼ運で決まる前者と異なり、テーブルの札が増えるたびに賭ける機会がある後者はスキルも必要で、駆け引きが勝負を左右する。

「運だけでは勝てないけど、初心者でも経験者に勝てることがあるんです。お金も稼げますし、ボードゲームにはないドキドキ感、非日常感も心地よい。普段会うことのないようなさまざまな職業の人たちと戦えるのも刺激的です」

「プロではなく、ポーカー好きのニート」

 岡本さんは、1年の3分の1を海外で過ごす。キャッシュゲーム、いわゆる平場のカジノで金を稼ぐこともあるが、主にWSOPのような世界各地で開催されるトーナメントに出場している。トーナメントとは、例えばWSOPの女性限定部門の場合、参加費1000ドルを払って1245人がエントリー。大会は長丁場で、4日間、連日12時間プレーし続ける。岡本さんは昨年も準優勝で約11万ドルをゲット。今年は日本人女性として初めてWSOP優勝者となり、賞金約17万ドル(当時のレートで約2800万円)を獲得した。

 仕事を辞めた岡本さんは、

「私はプロでなく、ポーカー好きのニート」

 と苦笑する。

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