「細川護熙」元総理が語った「白洲正子」の素顔 “魔法使いのおばさん”は祖父に「トノサマ、あれはニセモノでしょう」と迫った

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 1998年12月26日、随筆家の白洲正子さんが死去した。1910年1月7日に樺山伯爵家の次女として生まれた正子さんは、米国留学後に実業家の白洲次郎さんと結婚。著書の出版は戦後に本格化し、能や骨董、文学といった日本文化に深く分け入った名著を次々と発表した。自身のテーマを追い、日本中を駆け回った「韋駄天お正」の生き方に憧れる人も多く、人物像やライフスタイル、次郎さんとの関係性など、正子さんが題材となった出版物やテレビ番組もすでに定番となっている。

 そんな正子さんを「魔法使いのおばさん」と呼べるのは、おそらく日本でこの人だけだろう。...

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