共産党に入党するも除名され読売新聞に… 渡辺恒雄氏が“独裁者”として君臨するまでの道のりを追う

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濃密な98年の人生

【全2回(前編/後編)の前編】「これだけ勉強家で、努力家で、原稿を書ける人はいない」「渡辺さんを『偉大』とは言わない」 渡辺恒雄氏の知られざる素顔とは

 亡くなるまで主筆として読売新聞に君臨して社論を司り、政界にも絶大な影響力を及ぼし続ける。こんな人物はもう二度と現れないだろう。「ナベツネ」こと渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆。独裁者、ジャーナリスト――。どちらが本当の顔だったのか。

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 98年にわたるその人生は、一本の長編映画として十分に成立し得るほど濃密なものだった。...

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