「山谷を日本のガンジス河に」 “逆縁”の世界を見て絶望した男が「きぼうのいえ」を作った理由

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苦難の意味が分かった

 東京・吉原のど真ん中で独居生活を送る山本雅基氏(61)。最近、旧約聖書の「ヨブ記」に出てくる苦難の意味が分かった気がするという。大学の卒論でも取り上げたテーマだったが、自ら創設したホスピス「きぼうのいえ」を追放され、身寄りのない生活を送るようになった体験は得るところもあったようだ。(全4回の第4回)

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 21歳の時に洗礼を受けたという山本氏。神父になろうとしたが、途中で断念した。その後は小児科などでのボランティアを経て、「きぼうのいえ」を設立する。...

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