吉原のど真ん中 家賃5万3700円に住む61歳「山谷のおくりびと」 毎日寝たきりも「希望はある」
「きぼうのいえ」創設者
山谷にマザー・テレサの「死を待つ人の家」の日本版として、ホスピス「きぼうのいえ」を創設したが、そのスタッフから理事長職を解任された山本雅基氏(61)。身寄りのない高齢ホームレスら約270人を介護し看取ってきた山本氏は出て行った愛妻も戻らないまま、要介護の独居老人となって愛猫と暮らしている。(全4回の第2回)
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「親族では姉がいるけど、ずっと絶縁状態だから、身寄り はないも同然だよ。『きぼうのいえ』に入居しないのかって? 無理無理、絶対に入れてくれないよ」と明るく笑い、一切ヘルプもないというのに「頑張って欲しいね」と続ける。...