「病院のハシゴ」は意味がない? 慢性的な疼痛が消えない理由と効果的なトレーニングは? 「脳が痛みを作ってしまう」
田んぼのおじいちゃん
二つの体操とも、左右5回くらいずつから始め、慣れたら回数を増やしていってください。継続すると、徐々に体が動かしやすくなっていくことでしょう。
腰が曲がりながらも、毎日快活に田んぼ仕事を続けているおじいちゃんを見かけたことはありませんか? そういうおじいちゃんは、腰はもちろん、長年の労働で膝なんかも痛いに違いありません。でも、毎日動き続けることによって、なんだかんだで筋肉と心肺機能が鍛えられ、元気に長生きできている。動くのは完全に痛みを取り除いてから、と考えていたら、生き生きと田んぼ仕事などできません。
痛みゼロを目指すのか(そもそも難しいケースがあるわけですが)、痛みを気にし過ぎず、そして痛みに振り回されることなく活動的に生きるのか。どちらがより望ましい人生なのか――。「田んぼのおじいちゃん」が、慢性疼痛の方が進むべき道を示してくれているのではないかと私は考えています。
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