橋田壽賀子さんの「大豪邸」を買ったのは“ヤリ手実業家”だった! 「“泉ピン子さんから申し出があったので諦めて”と電話が…」 本人が購入の経緯を明かす
脚本家の橋田壽賀子さんが亡くなり早3年8カ月。「おしん」や「渡る世間は鬼ばかり」など、名作ドラマの執筆場所としても知られる熱海の豪邸が、人知れず売却されていた。新たな家主に購入した経緯を聞くと、あの有名女優が狙っていたとの話も出てきて――。
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【写真27枚】橋田壽賀子さん「大豪邸」の中はどうなってる!? “ヤリ手実業家”の姿も!
眺望を気に入り“衝動買い”
伊豆半島北東部に位置する急峻な玄岳(くろたけ)の中腹。眼下に広がる網代の海、さらには初島や三浦半島まで一望できる標高約400メートルの急斜面に、橋田さんの“ついのすみか”となった自宅はあった。
眺望を気に入り土地を衝動買いしたそうだが、橋田さんがこの地に鉄筋3階建ての別荘を建てたのは1974年のこと。やがて、都心の喧騒を逃れるように夫婦で熱海に移住したというから、95歳で亡くなるまでのおよそ半世紀をこの地で過ごし、数々の名作ドラマが産声を上げたことになる。
「橋田さんは後に、道路を挟んだ向かい側の土地も購入し畑として利用しましたが、夫で元TBSのプロデューサー・岩崎嘉一氏が89年に闘病の末亡くなると、そこに3階建てのゲストハウスを建てます」(芸能記者)
橋田さんは約800坪の広大な敷地に2軒を所有していたわけだ。
売却は“本人の遺志”
2021年4月、この自宅で橋田さんが息を引き取ると、
「橋田文化財団(以下、財団)に遺贈されました。昨年4月には、この豪邸が財団によって格安の値段で売りに出されていたことを『週刊女性PRIME』が報じています」(芸能記者)
記事では、橋田さんの盟友であり財団の実権を握る、テレビプロデューサーの石井ふく子氏(98)の「なかなか売れないんですよ」とのコメントも紹介されているが、改めて登記を確認すると、昨年6月に「大木信夫」なる人物によって購入されていた。この点、石井氏に尋ねると、
「無事に買い手が見つかってよかったと思っています。橋田先生は生前、『(死後は)自宅を売却し、そのお金を財団の運営資金に充ててくれ』と言っていましたので、ご遺志に沿う形になり安心しています」
購入者は“やり手実業家”
旧橋田邸の売却は事無きを得たようで何よりだが、一体どういった経緯で購入者が決まったのか。
「東京から45分ほどで行けますし、山もあり海もある。ローカルな町の雰囲気も好きで、3年ほど別荘として熱海の物件を探していたんです」
そう語るのは、大木信夫氏(52)ご本人。
現在、百貨店の内装やトップブランドショップのディスプレイなどを手がける「つばきHOLDINGS」の代表取締役を務める。グループ会社4社を束ね、年商は計約30億円に及ぶという。
さらに、かつて人気を博した“こびとプロレス”再興のために立ち上げた団体「椿ReINGz」の代表という顔もある。昨年3月、そんな“やり手実業家”に不動産業者からとある物件が紹介された。旧橋田邸である。
「内見に行き、一目で気に入りました。その時、橋田さんが暮らしていたご自宅だと聞かされました。とにかく眺めが最高ですし、静かで、温泉も引いてある。すぐに申し込みました」(同)
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