カブス「鈴木誠也」にトレードはあるか? カギを握るのは「凄腕代理人」よりも美貌の「家庭内代理人」
DH専門になった方が…
鈴木の代理人は、佐々木朗希と同じジョエル・ウルフ氏(54)だ。トレードやFA交渉を行うウインターミーティングでは一躍、「時の人」となっていた。すでに「鈴木放出」の話題も報じられていたため、囲み会見ではそのことも質問され、
「我々が断れないようなシナリオが用意されるかもしれない。しかし、DHのフルタイムはセイヤの臨む野球人生ではない」
と、答えている。
ベリンジャーのヤンキース行きはその後に成立したが、当初、カブスのトレード交渉相手はアストロズだった。そのアストロズとは別選手でのトレードをまとめており、交換要員で得た選手は23年ア・リーグ打点王で、強打者に贈られるシルバースラッガー賞も同時受賞したカイル・タッカー(27)である。タッカーも外野手なのだ。
「投手と内野手2人を出してのタッカー獲得でした。その後、ベリンジャーを放出しましたが、鈴木を含めて、来季の外野のレギュラー候補は4人。鈴木がカブスに残るのであれば、DHしかないというのが、大方の予想です」(前出・同)
MLB公式データサイト「米ファングラフス」はタッカーの カブス移籍が決まった直後、鈴木に関する興味深いデータを公開した。守備範囲の広さや飛球の落下地点まで到達するスピードなどを数値化するFRV(Fielding Run Value)である。23、24年の2シーズンで1000イニング以上の外野守備に就いた108人をランキング化してみると、鈴木は82位だった。同サイトは「DHに対し、もっと心を開くべきだ(専念すべきだ)」とも報じていた。
「カブスのファン、とくに若い女性は、鈴木のライバルで今季、頭角を現した選手を応援する人が多いですね」(前出・米国人ライター)
今季、急成長した若手外野手とは、ピート・クロウ=アームストロング(22)。俊足堅守の守備力と打撃センスはもちろんだが、母親がハリウッド女優のアシュリー・クロウで、父親もTVドラマに出演する俳優。攻守で結果を残し、かつハンサムとくれば、女性ファンが放っておくはずもなく、野球少年たちも応援しているそうだ。
余談になるが、アシュリー・クロウは94年公開の映画「リトル・ビッグ・フィールド 」に出演している。少年がツインズの監督となって快進撃が始まるストーリーで、その母親役を演じていた。実生活でもメジャーリーガーの母となったが、息子は「近い将来、トリプルスリー(打率3割、本塁打30、盗塁30)を達成できる」とも称されている期待の星だ。
[2/3ページ]