「世界のミフネ」と「石原裕次郎」が取っ組み合いの喧嘩に…超大作「黒部の太陽」撮影秘話 昭和の大スターが涙した理由
撮影中に2度涙を流した裕次郎
木本正次氏の小説を原作に、1968年(昭和43)年に公開された熊井啓監督の映画「黒部の太陽」。3億9000万円をかけたこの超大作は、「世界のミフネ」こと三船敏郎さんと石原裕次郎さんの二大スター共演でも大きな話題を呼んだ。2人がそれぞれ率いた三船プロダクションと石原プロモーションは、本作の製作会社として名を連ねている。
「世紀の難工事」と呼ばれた実際のダム建設と同じく、本作の撮影も困難を極めた。その大がかりな規模と現場の苛酷さは現在も語り草だ。...