57歳おじさん消費経済アナリストの「2024年“誰得ベストバイ”」7つを発表します
2024年の締めくくりとして、消費経済アナリストの「今年のベストバイ7つ」を発表します。担当編集者の発案企画で、57歳のオヤジのベストバイを公開して“誰得”という気もします。ただ人よりも多く情報が入ってくる立場であり、ほぼ無休で一年間働いたおかげで企業の課長ぐらいの収入はある身なので、高収入のマスコミ業界人が発表するものよりはユニークかつ参考になる部分もあったり、無かったりすると思います。
1つ目は"いつも使う鞄"
木和田正昭商店 anti-mode style Pista 3WAY (黒) 3万800円(税込)
ビジネスバックを知り尽くした「木和田正昭商店」の女性用の手持ちビジネスバッグで、手持ち、ショルダー、リュックと3WAYで使えるモデルです。
筆者はもともと手ぶらもしくは仕事でもエコバッグを使っていたのですが、5年前に独立した時に、オシャレなトートバッグをプレゼントしてもらったことで鞄の便利さに目覚めました。「ホンマでっかTV」出演仲間の大谷義夫先生の『1日1万歩を続けなさい 医者が教える医学的に正しいウォーキング』(ダイヤモンド社)を読み、正しく歩くためにはリュックがよいという結論に。かつ見た目がビジネス仕様のモノを探しました。
別記事「いま全身を『日本製』で揃えてみようと思ったら… 海外生産を推進した元コンビニバイヤーの後悔」で書いた通り、日本に少しでもお金を落としたいとの考えから、できるだけ国産品を持つようにしています。服や靴は実現できていましたが、鞄に関してはしっくりくる日本製を探すのに大苦戦。ある程度の値段(2万円以上)を出すことにもなる高い買い物なので、実際に手に取って確認したいことを思うと、首都圏に店舗をもつ会社の鞄しか候補にできませんでした。
そんななか「豊岡鞄KITTE丸の内店」でみつけたのがこの鞄でした。豊岡鞄は兵庫県の地域ブランドで、豊岡市は1200年前の柳行李からつづく歴史ある鞄の産地。日本の鞄生産地でトップシェアのエリアにもなっています。豊岡鞄の認定をうけるためには7つの品質基準を満たさなければならず、その合格率は5割ほど。この鞄はもう10ヶ月ぐらい使っていますが、細部へのこだわりと丈夫さから10年ぐらい使えそうな気もしており、ひょっとしたら人生最後の鞄になるかもしれません。
平成デフレの時代には、低価格の財布などを頻繁に買い替えて使っていましたが、品質が良く丈夫な日本製品は、高価格でも長い目でみたら“結果的に節約”であることに気づきました。来年は財布を買ってみようかなと思っています。ちなみに、使い勝手から女性用を選びましたが色が黒だからか誰からも突っ込まれたことはありません。
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