サントリー「新浪剛史氏」出世のワケは? “会長2人”体制の理由を聞いてみると
「会長2人」体制の理由
そこでサントリーHDに聞いてみる。
「佐治信忠は取締役会議長としてグループ経営におけるガバナンスの推進を担う。(中略)新浪剛史は執行権のある会長として、海外事業を中心に担当し、サントリーHDの経営の指揮を執る鳥井信宏を全面的に支援し、二人三脚で相談しながら経営にあたる。代表取締役会長2名の職務上の役割分担は、上記となっております」(広報部)
雑誌「経済界」編集局長の関慎夫氏が言うのだ。
「新浪さんは昨年、経済同友会の代表幹事に就任しており、2027年まで続けるとみられます。このポジションは大企業の会長や社長であり現役の執行責任者であることが“習わし”。それもあって、新浪さんにも代表権を残し会長のポジションとしたのでしょう。佐治信忠さんの配慮だと思います」