「行列のできる相談所」の次は…“リストラ候補”と目される長寿番組 「コメントがピント外れ」「番組の構成自体がマンネリ」
新ジャンルを開拓したが……
来年は複数局の長寿番組が終了しそうだという。
「一つは、多くの“タレント弁護士”が輩出した『行列のできる相談所』(日本テレビ系)です。年明けの3月、23年の歴史に幕を下ろします」
と言うのはテレビ記者。
「放送が始まったのは平成14年で、『行列のできる法律相談所』としてスタートしました。後に大阪府知事や大阪市長を歴任した橋下徹(55)をはじめ、参議院議員を2期務めた丸山和也(78)、いまも情報番組などでコメンテーターを務める北村晴男(68)や菊地幸夫(67)、住田裕子(73)といった、個性豊かな弁護士たちが出演していました」
お堅いイメージが強い弁護士らが、視聴者から寄せられた身の回りの素朴な法的疑問に答える内容だが、
「キャラが異なる4人のパネリストの見解がそろうことはほとんどなく、再現ドラマを挟んで異なる法律の解釈や見解で自説の正当性を訴える。時には声を荒らげたり、相手に強烈な皮肉を浴びせたりという丁々発止が大当たり。異色の番組でしたが、テレビ界に“法律バラエティー”という新ジャンルを開拓しました」
島田紳助の“不祥事”
視聴率も好調で、20%を超える回もあった。ところが、好事魔多し。
「平成23年に、司会を務めていた島田紳助(68)と反社会的勢力との交友関係が発覚しました。島田は番組だけでなく芸能界から引退。その後は同じ芸人の東野幸治(57)、宮迫博之(54)、後藤輝基(50)ら三人が持ち回りで務めてきたのです」
ところが、令和元年に宮迫が闇営業問題で番組から降板。2年後には番組名から“法律”の2文字を削って幅広いジャンルを扱う『相談所』にリニューアルしたものの、以前のような勢いは取り戻せなかった。
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