「芝居が好きでどうしようもない、根っからの役者」 デビューは死体役だった川谷拓三さんの「役者バカ人生」

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大部屋俳優から人気俳優へ

 父は日活で200本以上の映画を撮影したカメラマン、母は俳優、母の叔父は俳優の井沢一郎。昭和を代表する個性派俳優・川谷拓三さんの生まれは、今でなら“映画界のサラブレッド”と称されるだろう。だが、実際の川谷さんは1959年、18歳でエキストラとなり、美空ひばりさん主演映画の死体役でデビュー。翌年に東映京都撮影所の大部屋俳優となってからは、時代劇の斬られ役などをひたすら演じ続けた。

 ようやく芽が出始めたのは60年代後半のこと。70年代には中島貞夫監督のやくざ映画で頭角を現し、74年に「史上最大のヒモ・濡れた砂丘」で初主演を果たす。...

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