谷亮子と因縁「福見友子」の教え子が大活躍 コーチとしての評判は「根性論ではなく理論派で、今の時代に合っている」

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根性論ではなく理論派

 引退後ほどなくしてJR東日本のコーチになり、22年春から監督に就任している。

 評判は、

「根性論ではなく理論派。言葉は丁寧で、今の時代に合っている。いろんな経験をしている人ですから、メンタル面の指導にも定評があります」

 何の因果か、教え子の古賀と大森も、かつての自身と同じく、絶対女王を追う立場にある。

「48キロ級には、先のパリ五輪で金メダルを獲得した角田夏実(32)が君臨しています。古賀は1回も勝ったことがないですが、年齢的には上り坂と下り坂。3番手も大きく引き離している。ただ角田は、選手寿命が長い寝技系の選手。“五輪金”の実績もありますしね」

 52キロ級には阿部詩(24)がいる。

「パリでこそ不覚を取りましたが、実力は国内外で圧倒的です。ただ福見さんは、全日本のコーチとして詩についていたことがあるので、彼女の強さも弱さもよく知っています」

 そんな福見監督の座右の銘は「意志あるところに道がある」だそうである。

週刊新潮 2024年12月19日号掲載

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