初主演作がいきなりの世界1位に…いずみかわみほ語る 「縦型ショートドラマ」の可能性と超スピードの撮影事情

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世界1位の反響は…驚異のスピードだった撮影現場

――ドラマは10月1日に配信されると、縦型ショート作品の本場ともいえる中国の作品を抑え、人気ランキングで世界1位にも輝きました(DateEye10月ランキング、日本語部門)。反響はいかがですか。

 やはり若い世代、あとは昼ドラが全盛期だった40代の方にも見ていただけているなと感じています。プライベートで、これまでの作品以上に声をかけられることが増えました。すごく嬉しい一方、もっと色々な作品で見ていただけるようにもっと頑張っていかなきゃいけないなと感じます。

 実は作品が出るまでオーディションを受けてから、半年も経ってないんです。こんなに撮影をしてから完成を見るのが早かった作品は初めてです。ドラマの撮影自体も夏に1週間くらいだったんです。早く撮影して、リリースされて、反響もいただいてという、このスピード感が縦型ショートドラマなのかなって思います。

――映画だと撮影してから2年~3年公開されない作品もあることも考えると、そのスピード感は驚異的ですね。

 実はドラマの準備期間も短かったんです。台本をいただいてから4日後に撮影でした。限られた時間の中で、どう出し切れるかが本当に必要なんだなと感じました。「大富豪のバツイチ孫娘」は一話一話が短く、どんどん展開が動いていくじゃないですか。撮影している私たちも、同じスピード感で作っているので、そこは地上波ドラマとの大きな違いかなって思います。

――それだけのスピード感だと、不安になりませんか。

 私は夫の桐島彰二役を演じた早瀬圭人さん、桜井理沙役の宮瀬なこさんと一緒の撮影が多かったんですが、みんなで「これ、どうなるんだろ?」という顔をしていました(笑)。でも、自分だけじゃない、みんな同じ気持ちだぞと気合いを入れてやりました。今回縦型ショートドラマというものにいち早く挑戦させていただいたので、自分の今後の活動にも活かせるなと前向きに捉えていました。

俳優仲間も「縦」に興味津々

――いずみかわさんは縦型ショートドラマの可能性についてどう感じていますか。

 最近はテレビでも見逃し配信とかも増えてるじゃないですか。それを2倍速で見ている若い世代の方もいる中で、ショート作品は今後1~2年で増えていくのかなという気がしています。なので俳優も顔のアップにされても、そこでお芝居ができる力をすごく求められるのかなと思っています。

「大富豪のバツイチ孫娘」以降、日本でも縦型ドラマ作品がグッと増えています。その初期に私は撮影ができました。最近は俳優仲間に「現場の雰囲気は?」「準備期間はどのくらいだった?」と色々聞かれることも増えました。

――いずみかわさん自身の今後の目標を教えてください。

 目標とする俳優はその時々で変わっていくんですが、今は清野菜名さんです。「キングダム」であったり、あそこまで日本の女性俳優で、ダイナミックなアクション、スピード感を持ってできる方って少ない。あとは安藤サクラさん。一度NHKの大河ドラマ「いだてん」で共演させていただいて、今も時々連絡を取らせてもらうんですけど、日本を代表する女優さんですごくかっこいいなと思っています。

 個人としての目標は大きく2つあって、一つは人と人との繋がりの深さを感じられるNHKの朝ドラへの出演です。もう一つはアクション。2年ほど前から共演者の方の勧めで、アクションの練習をしています。なので、アクションシーンのある役どころで作品に関わりたいなと思っています。

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。その後、テレビ局のオウンドメディア編集長を経て、現在はフリーライターとして雑誌、ウェブで記事を執筆している。2025年1月24日には日本初のグラビアガイドブック「一度は見たい! アイドル&グラビア名作写真集ガイド」(玄光社)が発売される。 X:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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