初主演作がいきなりの世界1位に…いずみかわみほ語る 「縦型ショートドラマ」の可能性と超スピードの撮影事情

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 アプリ「ShortMax」で10月に配信されるとランキングで世界1位に輝き、話題を呼んでいるショートドラマ「大富豪のバツイチ孫娘」。そのヒロインである星野花音を演じたのが、俳優のいずみかわみほ(26)だ。初めて挑んだという縦型ショート作品と既存のドラマとの違いや、そのスピード感への戸惑い、今後の目標などたっぷり語ってもらった。

――お父さんはバレーボールでバルセロナ五輪に出場された泉川正幸さんです。いずみかわさんご自身もバレーボールはやられていたんですか。

 中学校でバレーボールをやったんですが、実は1年半しかやっていないんです。その1年半で新人戦で優勝したんですけど、周りの子に比べて自分の身長はこれ以上伸びないなと思っていて。当時同じくらい芸能界に興味があったので、「どっちつかずになるくらいだったらきっぱりバレーを辞めよう」と思い、芸能の世界に進みました。

――その後「全日本国民的美少女コンテスト」のファイナリストによって2014年に結成されたアイドルグループ「X21」のメンバーとして活動します。

 芸能界デビューのきっかけがグループでの活動で、経験がなかったダンスや歌に挑戦できて、アルバムも出せました。今振り返れば、良い経験だったなとすごく感謝しています。

縦型ドラマは「顔のアップが多い」

――現在は俳優として活動されていて、縦型動画アプリ「ShortMax」で配信中のショートドラマ「大富豪のバツイチ孫娘」では初主演を務めています。これまでNHK大河「NHK大河ドラマ いだてん~東京オリムピック噺~」などに出演されてきましたが、演じる側として通常のドラマと縦型ショートドラマだとどこに違いがありますか。

 ドラマの撮り方自体は一緒なんですが、縦型ショートドラマの場合はお芝居する役者さんとの距離が物理的に近いんです。なので相手の表情もよく見えます。今回のドラマは感情の起伏の多い作品だったので、それを相手との距離が近い中でやることに慣れるまで少し時間がかかりました。

――「大富豪のバツイチ孫娘」は中国ドラマのリメイクですが、内容も往年の大映ドラマや昼ドラのような作品です。よりオーバーアクションを求められたりしたんですか。

 顔のアップの映像が多いからこそ、意外と大げさすぎなくてもいい部分もありました。完成した作品を見ても、アップな分、少しの変化で感情の変化も見えてしまっていました。その加減は難しかったですね。私が演じたのは大富豪の孫娘役だったので、使う言葉も「~かしら」「そういうわけにはいかないわ」と普段使わない言葉が多かったので、その世界観に慣れるのも大変でした。

――いずみかわさん自身はこれまで縦型ショートドラマを見たことはあったんですか。

 実は全然なかったんです。オーディションの段階でも、どういうものかあまりわかっていない状況で(苦笑)。今は縦型ショートドラマに特化したアプリがいっぱいあって、友人の俳優も出演しているんですが、このドラマの撮影当時はまだ全然出ていない状況だったので、海外の作品などを見て、現場に入りました。

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