紀州のドン・ファン裁判、重要な証言をした“長年の愛人”は何者? 「関係を結ぶ代わりに20万円をもらう間柄に」
55歳も離れた年の差婚、13億円の遺産、“密室状態”での殺人疑惑。世間の耳目を集めた「怪死ミステリー」は、一審で無罪判決という劇的な展開を見せた。
和歌山県田辺市の資産家で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた野崎幸助氏(享年77)が急性覚醒剤中毒で急死したのは2018年5月。この死を巡り殺人と覚醒剤取締法違反の罪に問われた当時の妻、須藤早貴被告(28)に、和歌山地裁は今月12日の判決公判で無罪を言い渡したのである。
検察側は“遺産目的の完全犯罪”との筋書きで無期懲役を求刑していたが、立証不十分として退けられた。...