高齢者施設に学校、こんにゃくゼリーも…「なんでもかんでも損害賠償」な社会はちょっと窮屈(中川淳一郎)
これは高齢者施設の経営者にとっては肝を冷やす事態かもしれません。2022年8月、当時90歳の男性(基礎疾患あり)が入所する広島市の高齢者施設で新型コロナウイルス感染者が発生。家族はPCR検査を行うよう施設に希望するも、検査は行われず、その後感染が確認された男性は死亡。家族が施設に関連する会社と医療法人を相手に1800万円の損害賠償を求める裁判を起こしたというのです。言い分は早期発見がかなわず、治療が受けられなかったというものです。
「検査で陽性が明らかになっていればそんなに早く亡くならなかったはずだ」という主張になるとは思いますが、施設側は「検査をしたからってそんなに長く生きられなかっただろう」と反論するかもしれない。...