巨人が「田中将大」を救った理由 「マー君が菅野の代わりになるとは誰も思っていない」

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巨人の思惑は……

 そんな崖っぷちに追い込まれた田中に手を差し伸べたのが、巨人だった。

「いかにも“球界の盟主としての責任を果たした”という格好がついたわけ。年俸も、古巣の楽天が提示した5000万円に少し上乗せした額で、決して買いたたいたわけじゃないと」

 巨人は、昨年オフのFA戦線で完敗した。

「“外様に薄情な球団”というのは有名な話。その悪評を払拭するべく、これ幸いとマー君を救ったんです」

 効果はてきめんで、直後、FA中だった甲斐拓也の巨人入りが発表された。

 田中は、あと3勝で200勝に到達するが、

「今季ゼロ勝の投手ですから、期待はしてないでしょう。達成すればグッズ収入で多少儲かりますが、あくまで“おまけ”ですね」

 何はともあれ「捨てる神あれば拾う神あり」である。

週刊新潮 2024年12月26日号掲載

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