フジは後輩イジリ、日テレはドラマの不祥事… 「業界ノリ」に白い目が向けられた2024年 「好きな女性アナウンサーランキング」にも影響が

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 先日発表された「好きな女性アナウンサーランキング」でTBSの田村真子アナが首位を取ったことが話題だ。一方、凋落具合が顕著なのがフジテレビ。なぜ両局の差はここまで開いたのか――原因をライターの冨士海ネコ氏が分析する。

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 ORICON NEWSが毎年発表している「好きな女性アナウンサーランキング」で、TBSの田村真子アナが初首位に。2位も同局の江藤愛アナ、好きな男性アナランキングでも2位に南波雅俊アナが入った他、6位と10位に赤荻歩アナと杉山真也アナが初ランクインするなど、TBS勢の好調ぶりを見せつけた。

 一方で凋落がささやかれているのがフジの女子アナである。「めざましテレビ」メインキャスターの井上清華アナが唯一トップテンに入ったのみ。「めざまし」の顔といえば、アヤパン(高島彩アナ)にカトパン(加藤綾子アナ)と好きな女子アナ1位の常連ばかり。しかし2012年のカトパン1位を境に、フジの女子アナは失速。なかなかさみしいものがある。

 好きな女子アナを見てみると、朝の情報番組でMCを務めることの重要性がうかがい知れる。田村アナの人気を押し上げたのは間違いなく「ラヴィット!」だし、それは「めざまし」の歴代担当アナにも言えることである。他にも「あさイチ」での進行が評価されたNHKの鈴木奈穂子アナは初のランクインで7位に。同じく圏外から9位に入ったテレビ朝日の大下容子アナも、平日の「大下容子ワイド!スクランブル」のメインを長年張っている。すでに殿堂入りした日本テレビの水卜麻美アナも、「スッキリ」「ZIP!」で大きく好感度を上げた人ではないだろうか。

 平日朝の情報番組は、その局の年間視聴率を左右すると言っても過言ではない。そのままつけっぱなしにする人も多いため、全日帯の視聴率に直結するからである。朝の顔が局の運命を左右するといえるだろう。

 実際に、アヤパンが好きな女子アナ1位だった2004年から2008年、フジは視聴率3冠王の黄金時代。2010年にアヤパンが「めざまし」を卒業するのと時を同じくして、日テレに王座を譲った。日テレは2021年まで維持したが、好きな女子アナ殿堂入りの水卜アナが「スッキリ」にいたのも2021年まで。やはり好調の陰には、朝番組で輝く女子アナの存在があるようだ。

 翻って今年、田村アナの「ラヴィット!」は、テレ朝の「モーニングショー」やフジの「めざまし8」に世帯視聴率では劣勢を強いられている。しかし実は、若者からの支持が高いという。バラエティーの仕込みとはいえ、あのちゃんが「ほぐした赤ラーク」発言でブレイクした大喜利企画に始まり、人狼ゲームやeスポーツなど若者世代となじみ深い企画も多い。コーナーから生まれた運試し企画「KISUKE」は年始の特別番組になるなど、大きな広がりを見せている。一足飛びに視聴率王へとはいえないまでも、来年がTBS飛躍の年となる可能性は大いにあるだろう。

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