「権力はもっと残酷に使うべき」発言も… 日本を敵視する危険な政治家が韓国大統領に就任する可能性が
今回の騒乱は、好転の兆しが見えていた日韓関係を「暗黒時代」へと戻しかねない愚挙だったといえる。
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2022年5月まで5年間、大統領職にあった文在寅(ムンジェイン)氏は「反日」で鳴らしながらも、尹錫悦(ユンソンニョル)氏を検事総長に抜てき。が、尹氏が文氏側近への捜査を進めたこともあって両者は対立。検察を辞した尹氏は最大保守派野党だった「国民の力」に入党し、大統領に就任すると「徴用工問題」で解決策を示すなど、ようやく両国の“まっとうな外交”が軌道に乗りつつあったのだが――。
「5、6日の世論調査では、国民の力の支持率は26.2%で、共に民主党の47.6%に大きく水をあけられています。また8日に行われた『次期大統領に誰がふさわしいか』のアンケートには、52.4%の人が、共に民主党の李在明(イジェミョン)氏と回答しています」(現地記者)
“日本は軍事大国化を夢見ている”と敵視
李氏は2年前、大統領選で尹氏に僅差で敗北しながら、現在は国会で170議席を有する最大野党を率いて時機をうかがっており、
「対日強硬派の李氏は、尹大統領の政策を“屈辱外交”と批判してきました。これまでも東京電力福島第一原発の処理水を“核汚染水”と呼び、また日本を“今でも軍事大国化を夢見ている”などと敵視してきたのです。今回、共に民主党が中心となって野党6党で提出した弾劾訴追案にも、尹政権について『北朝鮮・中国・ロシアを敵視し、日本中心の奇怪な外交政策に固執した』との記述がありました」(前出記者)
元駐韓大使の武藤正敏氏が言う。
「李氏が大統領になれば、日韓関係が現状より悪化するのは間違いありません。来年は両国の国交正常化60周年で、さまざまな行事が予定されていますが、それも尹政権下での話であって、李氏になれば一変するでしょう。また北朝鮮や中国、ロシア寄りの外交を展開するのは目に見えており、一方で本人とトランプ次期大統領との関係はぎくしゃくしたものになりかねない。日米韓の戦略的パートナーシップも先が見通せなくなります」
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