経歴詐称に株価操作への関与… 韓国大統領の“美魔女”夫人を守ろうとした尹大統領 「懲りない夫人を“放し飼い”」

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“白いラッキョウ女”

 野党は、政府から独立した特別検察官が夫人を捜査する「金建希特権法」を再三にわたって提出。が、いずれも大統領の拒否権に阻まれてきたのだった。

「大統領は、懲りない夫人を“放し飼い”にしたまま、二進も三進もいかずに戒厳令に走ってしまった。文在寅(ムンジェイン)政権の法相だった曹国(チョグク)氏は、むいてもむいても疑惑が発覚して“赤い玉ねぎ男”と呼ばれましたが、夫人はいわば“白いラッキョウ女”といったところでしょう」(室谷氏)

 大統領夫妻への追及は激しくなるばかり。在韓ジャーナリストの金敬哲氏が言う。

「与党は、社会的影響の大きい弾劾訴追を避け、自分たちの手で尹政権を終わらせようと考えています。その一方、大統領の任期を5年単任から4年重任にすべく、憲法改正も画策しています。ただし改正には1年ほど必要なので、その間、尹氏は完全にお飾りとなってしまう。もっとも、これはあくまで少数与党の都合に過ぎないのですが……」

 時代錯誤の騒乱は、簡単には収まりそうにない。

 関連記事【「戒厳令の黒幕は大統領の飲み友達」「軍幹部は高校の後輩が多数」 “友達ばかりの作戦”は何を示しているのか】では、今回の戒厳令が尹大統領の「お仲間」ばかりで主導された点について、専門家の声を紹介している。

週刊新潮 2024年12月19日号掲載

特集「大混乱! 韓国『戒厳令』ショック」より

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