経歴詐称に株価操作への関与… 韓国大統領の“美魔女”夫人を守ろうとした尹大統領 「懲りない夫人を“放し飼い”」
国会で政権与党が少数に甘んじる韓国で、唐突に宣布された戒厳令。非常事態は数時間で収拾をみたものの、国際社会におけるダメージは計り知れず。起死回生の一撃どころか、お粗末な乱心によって大統領は、自らを絶体絶命の窮地へと追いやってしまったのである。
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韓国で45年ぶりとなる戒厳令が宣布されたのは、さる3日の夜だった。現在の国会では300議席のうち、与党「国民の力」は108議席に過ぎず、
「尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の発した緊急談話では、運営がままならない国会は『犯罪者集団の巣窟』であり、『北朝鮮の共産主義勢力の脅威から韓国を守り』『悪徳な従北反国家勢力を一挙に粛清』するために非常戒厳を宣言したとありました」(現地記者)
約280人の兵士が投入された国会では、与野党議員190人の賛成で戒厳解除要求決議が可決され、6時間で鎮静。その後、最大野党「共に民主党」などが大統領の弾劾訴追案を提出し、7日には否決されている。
「野党は今後も弾劾訴追案を出し続けると明言しており、与党も韓悳洙(ハンドクス)首相を大統領代行に置く方針。約2年半の任期を残し、尹政権は死に体と化しました」(同)
経歴詐称や株価操作への関与など数々の疑惑
『悪韓論』(新潮新書)の著者である評論家の室谷克実氏が言う。
「4月の総選挙で与党は大敗しました。韓国国会は解散がないので尹大統領の任期中は何もできない状態で、支持率も20%程度まで落ちてしまいました」
7日に出された国民向け談話の中でも、
「『大統領としての切迫感』から非常戒厳に踏み切ったとしていますが、そもそも戒厳令は、戦時やそれに準じる非常事態を前提としており、“野党が言うことをきかないから”という理由では発動できない。だから野党を『従北反国家勢力』と位置付け、口実とするしかなかったのです」(同)
デイリーNKジャパン編集長の高英起氏も、
「戒厳令を出すほど、大統領の言う『従北勢力』が脅威となっているような状況は国内にはありません。今回は4月の総選挙の不正を疑って選管にも約300人の戒厳兵を出しましたが、仮にそうした勢力がはびこっているのなら、保守の彼が大統領に選ばれるはずがないのです」
そう指摘する。戒厳令宣布のきっかけの一つが、4月の総選挙大敗だったのは疑うべくもない。室谷氏は、
「その惨敗の原因は、明らかに大統領夫人の金建希(キムゴンヒ)氏です。これまで経歴詐称や論文盗用をはじめ、ドイツモーターズの株価操作への関与、高額ブランドバッグの受け取りなど数々の疑惑が持たれています。さらに与党の公認候補選びに不当介入した件では、政治ブローカーとのやり取りが暴露されてしまった。韓国紙は夫人について『すべてのみ込むブラックホール』などと書き立てています」
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