「きれいな人がいるな」「実物も顔が整ってる」 初対面で引かれ合った「競輪界の美男美女カップル」が結婚ウラ話を語る

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 人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。

 そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。

 今回登場していただくのは、熊本競輪の松本秀之介選手(24)と南円佳選手(25)だ。

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 二人は、昨年8月に入籍したことを10月17日、SNSで発表。第1子となる長男も授かった。秀之介さんは父の秀浩さんも祖父母も競輪選手。高校時代から自転車競技部に属し、大会などで知り合った1学年上の女子選手が円佳さんの友人だった。高校時代はバレー部にいた円佳さんは、日本競輪選手養成所では彼の1期上にあたり、すれ違いだったが、この友人を通じてSNSのアカウントをフォローしあった。

「九州のイケメンレーサー」として取り上げられたことも

 秀之介さんは2020年5月にデビューするも、時はコロナ禍の最中。選手の移動を極力避けるため、九州エリアで出場する機会が増えた。円佳さんも同様で、同年秋の佐賀県・武雄競輪場に同時に出場することとなり、二人は顔を合わせる。

「きれいな人がいるな」

 スラッとした姿の円佳さんに秀之介さんは引かれた。円佳さんは秀之介さんがスポーツ紙などに「九州のイケメンレーサー」として取り上げられていたことは知っていたが、「実物も顔が整ってるなあ」。互いに初対面から引かれたのだった。

 円佳さんは、やがて彼の真面目さに感銘を受けた。

「イケメンとして取り上げられてチャラいのかなとも思ったけど、いつもバンクにいる。朝から晩まで。飲み会にも行かずに」

 それは秀之介さんいわく「早くS級に上がるため」に過ぎなかったが、印象は好転するばかりだった。

ビデオ通話で告白

 二人の休みはなかなか合わず、九州でのレースとあらば、地元の鹿児島が拠点だった円佳さんが帰りに熊本に立ち寄る形で食事を共にし、九州以外でレースを終えた際には、双方の“中間地点”で落ち合った。秀之介さんの“クラスアップしたい”思いは彼女にも向けられ、年明けの21年1月、ビデオ通話中「これからレースに行ってくる。付き合ってください」とマクり気味に交際を懇願。彼女も「お願いします」と応じた。

 3月に秀之介さんは岐阜県・大垣競輪場での「ルーキーチャンピオンレース」に出場し、父母らが応援に駆け付けた。レース後、連絡してきた父に「今、彼女といる」と告げると父は「会いたい!」。円佳さんにとっては将来の義理の両親との初対面となり、ドキドキはしたがすぐに打ち解けた。父の秀浩さんは昔から秀之介さんのレースを見てアドバイスを授けており、最近は円佳さんにも同じように接してくれる。

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