「マンションも危ない」「空き巣が勝手口を狙う理由は…」 “だまされる方が悪い”時代に強盗から身を守る方法
空き巣が勝手口を狙う理由
「何となく網が入っていると防犯にもなるんじゃないかと誤解されている方も多いと思うのですが、実は逆で、こうした窓こそ注意が必要なのです」
どういうことか。
「網が入っているのは、火災の時に割れても破片を飛び散りにくくさせ、延焼を防ぐためなのです。だから網の入った窓はキッチンの近く、勝手口などにあることが多い。しかしこのガラスは防犯にはマイナスに働きます。ガラスが飛び散りにくいということは、割ったとしても大きな音が出にくいということ。だから空き巣などは勝手口を狙ってくるのです」
防犯ガラスの強度は?
一軒家に住んでいる方は勝手口やキッチン近くの窓を一度調べてみたほうがよさそうだ。もし“網”入りのガラスだった場合、防犯ガラスに替えることを考えてもいいかもしれない。
「防犯ガラスというのは一般的に2枚のガラスの間に樹脂製のシートを挟んだ構造をしています。中間膜の厚さによってガラス強度が異なり、それぞれ30mil(0.8ミリ)、60mil(1.5ミリ)、90mil(2.3ミリ)などの種類があります」
中沢氏がそう説明する。
「一般的なガラスは金属バットで1回たたくと割れてしまいます。30milの防犯ガラスだと2~3回たたいて1センチの穴が開くくらい、60milなら2~3回たたいてもヒビが入るだけ、90milだと10回たたいてようやく小さな穴が開くくらいの強度となっています」
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