「半グレみたいな風貌のやつが家に来て…」 トクリュウも関与の「屋根点検詐欺」が激増! 「詐欺に引っかからなくても闇名簿を作られる」
約6年で4倍に
国民生活センターに聞くと、やはり「屋根工事の点検商法」を巡る相談は増えており、2018年度からの6年で約4倍にもなった。
「昨年度は4040件、今年度も同様のペースですでに2089件の相談が寄せられています。70代の女性からは、訪問業者による屋根の修理で150万円の契約を交わしてしまった、という相談がありました。こうした場合、契約書面を受け取ってから8日以内であればクーリングオフでキャンセルできますし、契約書を交わしていないケースなら、契約書面をもらうまではいつでもクーリングオフが可能です」(国民生活センター相談情報部の藤田樹氏)
「一人が配電盤を見ている間に……」
「給湯器の点検」といった口実で家に上がり込む事例も多いという。一方、シロアリ駆除業者を名乗る訪問は減少傾向にある。
「貴金属の買い取りなどの訪問購入のトラブルも最近増えています。ついつい家に上げてしまい、貴金属を二束三文で売ってしまったというケースが多い。特定商取引法で、飛び込みでの買い取りは禁じられているので、電話でアポを取ってから訪問する悪質な業者もいます」(詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリストの多田文明氏)
「電気、ガス、水道の点検を装った業者にもだまされやすい。複数人で家に入り込まれ、一人が配電盤を見ている間に、もう一人が金目の物を盗んでいく、ということもあります」(日本防犯学校学長の梅本正行氏)
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