「半グレみたいな風貌のやつが家に来て…」 トクリュウも関与の「屋根点検詐欺」が激増! 「詐欺に引っかからなくても闇名簿を作られる」

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「2年で3人ほど怪しいやつが」

 東京・武蔵野市在住の会社役員男性が言う。

「この2年くらいで3人ほど怪しいやつが訪ねてきました。最初にやってきたのは作業着姿の男で“近くで工事をやっている工務店の者ですが、お宅の屋根を見たら大変なことになっている”と。近くの工事で足場を組んでいると言い、“今なら足場を移せば工事できる。足場代をサービスするから”と屋根の修理を持ちかけてきました」

 知り合いの工務店に頼んでいるから大丈夫と断るも男は諦めず、「心配なので屋根に上がらせてもらいたい」「雨漏りすると大変」などと食い下がってきたという。

「それでも何とか帰ってもらい、後日、知り合いの工務店の人に聞いたらありがちな手口だと。屋根に上がらせたら最後、自分で屋根をはがしたり壊したりして写真を撮って見せてきて、修理を依頼すると数十万から数百万円の法外な額を請求される、とのことでした」

「半グレみたいな風貌のやつが……」

 千葉県在住の男性会社員もこう話す。

「去年、タバコを吸おうと外に出たら2人組の男のうち一人が“外壁張り替えたほうがいいですよ”と声をかけてきた。髪をツーブロックにした半グレみたいな風貌の40~50代の男です。“営業か?”と聞くと、“いやいや”とごまかしながら“いいから見てください、あそこはがれてるでしょ”としつこく言う。いつも頼んでいる大工に頼むからと言って何とかその場を終わらせましたが……」

 東京・国分寺市に住む女性会社員は、同じ業者から何度も訪問、勧誘を繰り返された経験を持つ。

「数年前の平日の午後、作業着姿の20代くらいの男性が訪ねてきて、ある会社名を名乗り、裏で工事をやっている、と。“裏の家の屋根に上ってみたら、お宅の屋根が割れているのに気付いた”“今なら無料で工事できる”と言うので、無料ならやってもらおうかと思ったんです。けれど翌週庭師さんがやってくるのを思い出し、“家の人と相談します”と言って、一度は断りました」

 数日後、郵便受けを見ると男性が名乗った会社のパンフレットと名刺が投函されていた。名刺には「家の人と相談するという話でしたがその後どうですか」「親方が心配してます」などと書かれていた。

「そういうことが続くので、庭師さんに屋根の様子を調べてもらったら“割れてないですよ”と。結局、その業者は2年くらいにわたって15回近くは訪ねてきたと思います」

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