「初めてほめられた」石破首相のそれでも心配される体調不良

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ひとまず年を越せそうだ

 自公両党と国民民主の3党の幹事長は11日、いわゆる年収「103万円の壁」について「178万円を目指して来年から引き上げる」などと合意した。

「あくまでも目標ではありますが、来年中に衆院選は恐らくない、つまり言い出した側の国民民主が存亡の危機に立たされるといった状況は起こりづらい。そのため、それなりの落とし所が用意されるのではないかと見られています。一連のテーマは国民の間で割と支持されている一方で財源不足を問う財務省や与党税調への批判が集まっていて、結果、進めていくことは内閣支持率としては悪い方には出ないだろうと見られています」(同)

 現時点では与党内で「石破おろし」が具体化している形跡もない。

「年内は政局らしい問題も起こりそうになく、ひとまず年を越せそうだとの認識で官邸内は一致しているようです」(同)

 もっとも2025年を迎えれば新たな局面を迎えるということでもある。

体調不良

「一番警戒しているのは閣僚の不祥事です。その芽を事前に摘むように官邸や関係部署は対応しているようです。とはいえ、“少し前まで女性に関係する問題があった”とされる男性閣僚がいるという情報も聞きました。仮に何らかの報道があっても閣僚本人が説明できて“お相手”が事細かな告発や告白をしないならば、そこまで問題視されないでしょうが、何しろ少数与党で各方面に低姿勢で向き合っている中でのスキャンダルは痛手でしかありません。官邸関係者は“さすがに閣僚のスキャンダルがゼロということはない。失言も含めて必ず出てくる”と今から悲壮感を漂わせていました」(同)

 石破首相をめぐっては体調不良が報じられ、睡眠時無呼吸症候群の診断が下されたとの報道もあった(関連記事:【独自】石破首相を悩ませる疾患とは 遅刻や居眠りの背景に… 「外遊前に診断が」)。

「実際に体調はかなり悪いようです。首相職は激務で心身にかかるストレスは想像を絶すると言われていますからね。が、本人のやる気と根気で持ちこたえている印象です。ただ、少数与党の状況が一朝一夕に変わることはなく心労は尽きないことでしょう」(同)

 年が明けても低姿勢を続けざるを得ないことは変わらないようだ。

デイリー新潮編集部

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