「初めてほめられた」石破首相のそれでも心配される体調不良
直近の支持率調査では「微減」
石破内閣の支持率が下げ止まったのではないかとの声が上がってきた。妥協と低姿勢を重ねるほかないという決意が石破茂首相にはあるようだが、これまで各方面から上がってきた政権否定の嵐の中で「初めてほめられた」との意識も小さくないようだ。そうは言っても政権基盤が希薄な首相としては閣僚のスキャンダルなどが露見すればたちどころに失脚のピンチに陥るという状況でなかなか気が休まらず、心身へのプレッシャーは相当なもののようだ。
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NHKや時事通信などによる直近の調査では「微減」という結果が出ている。
「石破官邸としては“そろそろ下げ止まったのではないか”と判断して、前向きにこの数字を捉えているようです」
と、政治部デスク。先の衆院選の結果、自公で過半数割れとなり、野党に対して求められていたこれまでにない「丁寧な対応」を実践したところ、それが評価されたとの見方だ。
丁寧な対応に評価の声
「臨時国会の予算委員会での論戦においても質問者の主張をしっかり受け止めて丁寧に受け答えしているとの評価が内外からありますね。質問する側はあの手この手で足元をすくおうとするのですが、石破首相はまるでそれに動じない。自分自身の言葉で語ることができるということも評価されている点の1つだと思います。官僚の作文を一言一句読み上げるだけでその場を済ませようとする閣僚が少なくない中で、そこは目立ちますし“さすが”との声が上がっていますね。ニュースでの短い紹介だと伝わらないのですが、はぐらかしたり、ごまかしたりせず丁寧に答えようという姿勢は一貫しています」(同)
石破首相自身もそういった声に敏感なようで……。
「満更でもないようです。総裁選に勝利して以降、一度もほめられていなかった中でほめられたのは初めてと言ってもよいのでかなり機嫌がよいそうですよ」(同)
衆院選において目標としていた「自公で過半数」を取れず、失意の日々を送ってきた中で福音のように感じられているのかもしれない。
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