山崎怜奈はなぜこんなに嫌われる? 石丸伸二氏ともバトル…「若者世代」を背負うアイドルコメンテーターの限界

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状況に応じて「若さ」を使い分ける山崎さんの賢さ 自身がかみつく政治家に似たタレントイメージの行方は

 一方で山崎さんは、思いもよらない批判に対する耐性は低い人なのだろう。特に石丸さんとのやり取りに関してはずいぶんと思うところがあるようだ。騒動直後の「あー怖かった」「いかなる相手にも礼節ある態度を取る、その余裕がない人が首都・東京を治めることになっていたら、どんな4年間になっていただろう」というポストや、先のバラエティーでも「もうちょっと血の通った人間だと思って会話してたのに」と、「年上に理不尽に痛めつけられた若者」とアピールするような発言が止まらない。

 若さゆえの至らなさを盾にする、質問者としての攻撃的な顔。若さゆえの無力さをアピールする、被害者としての顔。状況に応じて「若さ」のメリットを使い分ける山崎さんは、確かに頭が良いのだろう。けれども「私は若者代表」とどんなに息巻いたところで、彼女は「外れ値」である。AO入試で慶應に入り、アイドルとしても人気を博し、20代で高年収を手にしている。いわば山崎さんがかみつく政治家らと同じ、国民の上澄みであり恵まれた人と見られることは免れない。

 山崎さんは「何言ってもたたきたい人の玩具にされがち」と自己分析しているが、それはまさに政治家たちの嘆きと同じであることに、気付いているだろうか。

 そう考えると、山崎さんが一市民の立場でコメンテーターをするなんて、どだい無理な注文だったのかもしれない。政治家転身について2年前は否定していた山崎さんだが、頭の回転の速さといい負けず嫌いな性格といい、実に政治家向きだと思う。彼女がもう若者と呼べなくなった年齢に差し掛かった時、どういう「賢い」セカンドキャリアを選ぶのかはちょっと興味がある。

冨士海ネコ(ライター)

デイリー新潮編集部

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