「悠仁さま」が「東大」ではなく「筑波大」を選ばれた理由 専門家は「トンボ研究が決め手」「マスコミの目も届きにくい」

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心配なのは大学卒業後

 悠仁さまは帝王学を学んでおられないのでは、という声もある。

「何をもって帝王学と言うのかは様々な意見があると思いますが、将来の天皇のための特別な教育機関である東宮御学問所で、天皇にとって必要と思われる教科を初等科卒業後の7年間にわたって一流の教師が講義するということが帝王学なら、これを終了されたのは昭和天皇だけです。上皇陛下は初等科6年生の時に終戦を迎えられ、東宮御学問所ではなく学習院の中等科に進まれました。今上陛下も同様に学習院で学ばれました。戦後、学校では学ばないが天皇として必要なことは、個別にご進講を受けていただくことにしたわけです。作家の半藤一利さんは、悠仁親王殿下が小学6年生の時、『太平洋戦争はなぜ起こったのか?』という講義をしています。ほかにも公表されていないご進講はあるはずですが、必要なものは個別におやりになればいいと思います。もちろん今上陛下や上皇陛下とお話しされる機会をもっと増やされてもいいのではないかとも思っています」

 お休みの際などには、皇居の御所や赤坂御用地の仙洞御所を訪ねられたほうがいいというわけだ。むしろ心配なのは、大学を卒業された後のことだという。

「小泉純一郎政権だった今からちょうど20年前の2004年12月、安定的な皇位継承について議論する首相の私的諮問機関として『皇室典範に関する有識者会議』が設置されました。会議は17回にわたって開かれ、05年11月に小泉首相に報告書が提出されました。ところが、翌年の国会で皇室典範改正の議論を始めようとしたところ、紀子妃殿下のご懐妊が発表され、ご出産までは議論をやめようということになりました。そして同年9月、悠仁親王殿下が誕生され、改正議論は棚上げになりました」

 現在、悠仁さまは18歳である。

「今年9月に悠仁親王殿下が成年となられたことで、現在、未成年の皇族はいらっしゃいません。宮内庁は悠仁親王殿下がお生まれになった後も、安定的な皇位継承のための方策を検討してほしいと、首相や官房長官に言い続けていると思います。しかし、現在も皇室典範はそのままです。すべてを悠仁親王殿下に託すといった姿勢では、あまりにも悠仁親王殿下がお可哀想です。お相手にも相当なプレッシャーがかかることから、ご結婚もかなり難しいでしょう。女性皇族のご結婚後のご身位についても同じですが、政府や国会は制度の対象になる方々が生身の人間だということを踏まえて親身になって考えていただきたいですね」

デイリー新潮編集部

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