日米の「賞金格差」も長年の課題…日本唯一「PGAツアー大会」の続行決定 乗り越えるべき課題は新会場にも

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新大会の開催地は横浜CC

 日本で開催される唯一のPGAツアーの大会として2019年に創設された「ZOZOチャンピオンシップ」。初年度にタイガー・ウッズが歴史的記録となる通算82勝目を達成、2021年大会では松山英樹が母国の人々の目の前で見事な勝利を挙げるなど、日本の大勢のゴルフファンを沸かせてきた。

 しかし、6年契約が満了となった今年が最後の開催となり、2025年からはZOZOに代わる新たなタイトル・スポンサーが得られるのかどうか、新大会が開催されるのかどうかが注目されていた。

 そんな中、PGAツアーは12月11日に東京都内で会見を開き、「日本最大級の総合コンサルティングファームである株式会社ベイカレントが新タイトル・スポンサーとなる複数年契約を締結。2025年からは『ベイカレントクラシック』として新たに生まれ変わります」と、高らかに発表した。

 新大会の開催地となるのは、神奈川県横浜市の横浜カントリークラブ。ベイカレントクラシックはPGAツアーのフェデックスカップ・フォールの一環として行われるが、開催日時や賞金といった詳細に関しては、この日の会見では発表されずじまいだった。

「日本とゴルフに対して抱く誇り」

 PGAツアーのジェイ・モナハン会長の姿は、会見場には無かったが、ビデオメッセージでこう語った。

「2019年以来、日本初、また唯一の公式PGAツアー大会は、PGAツアーと我々の選手たちを、この素晴らしい国の熱心なゴルフファンにより深く結びつける重要な役割を果たしてきました。ベイカレントが日本とゴルフに対して抱く誇りによって、この大会は日本、そしてアジアのゴルフの成長に引き続き大きく貢献し、世界最高峰のゴルファーたちを世界中のファンに届けます。また、東京から近く、日本有数のゴルフクラブである横浜カントリークラブという新しい開催地についても楽しみにしています」

 2016年に東京に開設されたPGAツアーアジア太平洋のクリス・リー社長も「日本でのゴルフのさらなる発展に対する熱意を持ち、選手とファンに最高の体験を提供することを大切に想っているベイカレントを、PGAツアーファミリーの新たなメンバーとして歓迎できることを嬉しく思います」と語っていた。

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