「小倉智昭さん」が貫いた“ライオンズ愛”…始球式では“小倉コール”、球団広報も哀悼の言葉「長きにわたり当球団にご声援賜りました」
大ファンだった西武ライオンズ
9日に膀胱がんで死去した、キャスターの小倉智昭さん(享年77)を追悼するコメントが各界から寄せられている。改めて小倉さんの交友関係の広さをうかがい知ることができるが、小倉さんといえば、忘れてはならないのが、
「筋金入りのライオンズファンでした。本拠地ベルーナドームの年間シートを購入し、試合観戦によく来られていましたし、始球式など球団のイベントにも出てくれました。今年のペナントは散々なものでしたが(49勝91敗3分のリーグ6位)、どんな思いでいられたのか……」(50代の埼玉西武ライオンズファン)
【写真を見る】小倉さんもよく足を運んだ埼玉西武ライオンズの本拠地、ベルーナドーム
今季で引退、そのセレモニーで小倉氏がビデオメッセージを寄せた金子侑司(34)も10日にXを更新し、「初めてお会いさせていただいてから、いままでずっと気にかけていただきました。ご自宅に遊びに行かせてもらったことも一緒に食事をしたことも大切な思い出です(略)。そして引退式のときは素晴らしいメッセージを送っていただきました。僕の野球人生の1日に最高の花を添えていただき本当にありがとうございました」と小倉さんとの思い出を綴った。
「よく選手を誘って、食事に行っていたそうです。お世話になった選手は多いと思いますよ。2017年10月には始球式をされていますが、ファンも承知しているので、小倉さんが登場するとライオンズファンから“小倉コール”が沸き起こっていました」(元西武担当記者)
小倉さんは2018年11月26日、膀胱全摘手術を受けるため、休養に入ることを自身の番組「とくダネ!」内で明かした。その日の夜、球団のイベントでトークショーの進行役を務めている。後藤高志オーナー(75)や辻発彦監督(66=当時)から「1日も早い全快を」とのエールを受け、小倉さんは深く頭を下げていた。
「現オリックスの森友哉(29)がドラフト1位指名を受けて西武に入団する前、JR新今宮駅でホームから転落した男性を救助してJR西日本から感謝状を受け取ったニュースを『とくダネ!』で紹介したことがあります。ただ、普段は番組内で西武の話題を出したり取り上げたりすることはほとんどなく、キャスターとしての立場を守っておられました」(フジテレビ関係者)
ライオンズ愛の一方で、親交の深かった清原和博氏(57)が2016年2月に薬物事件を起こした際は、その行動を厳しく批判すると同時に、根は優しく、心身の葛藤を抱えていた清原氏の素顔を語る姿に、西武ファンは深い感銘を受けたという。
「現ソフトバンクの山川穂高(33)が23年に問題を起こした時も『やったことは言語道断だと思う。西武の主砲、しかもWBCの日本代表。やっぱり自分に対する厳しさが足りなかったのかな』と、ラジオで厳しく指摘していました」(前出・ファン)
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