「逮捕の3か月前は『大丈夫です』と言っていました」板橋・踏切自殺強要事件“加害者グループと被害者を知る”塗装会社社長が独占告白

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「自殺です」と語った佐々木・島畑容疑者

 事件が「踏切自殺」だったことを知ったのは9月頃のことだった。聞かされたのは島畑容疑者からである。

「仕事絡みの電話がかかってきたので、ついでに『お前ら一体何があったんだ』と問い詰めたんです。すると島畑は『実は…』と事件の概要を話し始めました。ただ『俺たちは駅まで送っていただけなので大丈夫です、警察の誤解です』と言う。電話口で佐々木とも代わり話しましたが、『あれは自殺です』と言い切っていた。『こっちには捜査一課が来ているんだぞ』と言っても『大丈夫ですから』と平気な様子でした」

 だがそれから3カ月ほど経った12月4日朝、テレビニュースで彼らが高野さんを殺害した容疑で逮捕されたことを知るのである。

「次々と事件の詳しい背景が流れてきて、ここまで壮絶ないじめをしていたと知り愕然としました」

 後編【板橋・踏切殺人事件 被害者の「かつての勤め先社長」が告白「確かに問題がある人だったが殺されるようなことをする人ではない」】では、北山氏が知る高野さんの人物像について詳しく報じている。

デイリー新潮編集部

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