「石丸新党に合流する党員が出る可能性も」 “政界の死神”起用で「維新」に鳴り響く不協和音

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“石丸新党”に合流?

 旧執行部の一人は新執行部について、

「思い通りにならないことはいっぱいあると思うよ」

 と、お手並み拝見といった様子。さらに、

「次の代表は最初から吉村さんで決まっていました。それでもほかの候補者に推薦人を回してまで代表選を実施したのは、党勢を少しでも回復させる目的があったから。ですが今、世間の注目は国民民主党の玉木雄一郎代表や兵庫県の斎藤元彦知事に集まっていて、正直、うちの代表選が盛り上がったとは言い難いよね」(同)

 と嘆息する。一方、維新所属のある地方議員からはこんな声も。

「先の都知事選で善戦した石丸伸二氏(42)が、来年夏の都議選に向けて新党を立ち上げるという話がありますよね。僕らは“身を切る改革”のせいで、被災地などへの寄付に手取りを抜かれているのですが、正直財布が厳しい。吉村氏が“身を切る改革”を継続し、かたや石丸氏がわれわれと近い主張をするならば今後、維新を離れて新党に合流する人間も出てくる可能性がある」

 顔をすげ替えても、党勢回復への道のりは険しい。

週刊新潮 2024年12月12日号掲載

ワイド特集「師走の大事件」より

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