「雅子皇后」61歳 「紀子妃」との評価を“逆転”させた「親子関係」「公私教育」の相違点

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進学先は…

 更には、

「天皇陛下は、皇太子時代、どれだけバッシングされても、雅子さまを支え続け、守ってこられたように映ります」

 と、武蔵大学の千田有紀教授(社会学)が指摘する。

「“ご家庭ばかり”と批判されることもありましたが、妻子をひたすら守られるその姿勢を“理想的な父親像”と感じてきた人もいるはずです。今の天皇家は、国民の多くにとってとても仲睦まじい“理想の家族”に見えている。戦後の象徴天皇制では、国民は皇室に模範的な家族、家族の規範を見たいという思いを抱いてきた。そして、そのお姿を拝見することで“国民統合の象徴”という皇室の在り方を実感するのではないでしょうか。その意味では、現天皇家はお役目をきちんと果たされているのだと思います」

 これに比べた時の、秋篠宮家のお姿は【前編】に述べた通りである。

 千田教授は、

「ここに来て“皇室特権”に対し、人々が過敏になってきたことも大きいのでは」

 と続ける。

「秋篠宮家では、33億円をかけて宮廷を改修しました。加えて結局は辞退されましたが、1億5千万円の結婚一時金など、皇室がさまざまな特権を持っていることがクローズアップされ、これに批判的な声も上がりました。また、悠仁さまはお茶の水女子大附属小という、非常に狭き門に入学された。これも、受験に苦労している親御さんからみれば“ずるい”と感じられたりしても不思議ではありません」

専攻は日本文学

 対して天皇家では、先に述べた愛子さまのティアラに代表されるように、目立った“贅沢”を控えてきた。

「雅子さまご自身は素晴らしいキャリアをお持ちですが、娘の愛子さまは幼稚園から学習院という、皇族のオーソドックスな道を歩まれた。しかも大学での専攻は日本文学という、天皇家の子女らしい選択です。特権とは無縁に見え、こちらも好感度が高く見えているのではないでしょうか」

 いかがだろうか。

 むろんシーソーのごとくまたお二人の立場が入れ替わることは必ずしも否定できないが、少なくとも現況を見るに、「公と私」、はたまた「家庭の和」に対する立ち位置といったところに、お二人の明暗を分けたポイントがあるのは間違いなさそうである。

 ***

 この記事の後、悠仁さまは筑波大学附属高校に提携校進学制度を用いられて入学され、今春に卒業されるご予定だ。進路先についてはさまざまな情報が飛び交っているが、先日は筑波大学の推薦入試を受けたとの報道も出た。この進路先についても、経緯によっては、「皇室特権だ」との批判をする向きも出てくるだろう。

 今後のお2人の立ち位置は、果たしてどのように変化していくのだろうか。

【前編】では、雅子さまと紀子さまの来し方、そして、ご両家の「親子関係」について考察している。

デイリー新潮編集部

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