【独占撮】板橋「踏切自殺強要」事件 被害者の死後も“いじめ会社社長”は草野球を満喫…逮捕された従業員も「キャッチャー」で参加
我が子の野球チームも観戦
この草野球大会が行われた前週も佐々木容疑者の姿は八王子市内のグラウンドにあった。この日は小学生の息子が所属する少年野球チームの応援。朝7時から妻に見送られながら1人真っ先に自宅を出て、待ち合わせ場所の小学校へタバコを吸いながら自転車に乗って向かった。
グラウンドでは他の保護者らと共に、朗らかな笑みを浮かべながら我が子が奮闘する姿を見守っていた。
事件から7カ月が経過していたが、彼らは捜査から逃げ切れたと思い込んでいたのだろうか。
草野球を取材した日からしばらくしてエムエー建装はホームページを新設した。そこには誇らしげに次のような文言が書き連ねてあった。
〈地域貢献の一環として、地元の草野球チームのスポンサーを務めています。スポーツを通じて、地域の活性化とコミュニティの絆を深めるお手伝いをしています〉
その傍には〈社員同士仲が良い アットホームな雰囲気〉ともあった。肛門に棒を入れる、熱湯をかける、プロレス技、最後は踏切へ……。彼らは高野さんに対して日常的に行っていた壮絶ないじめを記憶から消し去っていたのだろうか。
現在、ホームページは消され閲覧できなくなっている。これまで週末になると家族の団欒が聞こえてきた佐々木容疑者が住んでいた小平市の一軒家は、逮捕翌日には人気がなくなっていた。
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