板橋踏切殺人・監禁事件 決め手を欠いた警視庁は「逮捕直前ラスト12時間の任意聴取」に勝負をかけた 起訴時に「罪名が軽くなる可能性がある」

国内 社会

  • ブックマーク

 12月8日夜、警視庁は56歳の従業員に東京都板橋区内の踏切内で自殺するよう強要したとして、建築関連会社「エムエー建装」社長の佐々木学容疑者(39)と従業員3人を殺人と監禁容疑で逮捕した。事件発生から1年。警視庁が着手するまでには様々なハードルがあった。最後は報道各社にも取材自粛を要請し「ラスト12時間の任意聴取」にかける勝負に出た上での逮捕劇だった。(前後編の後編)

 ***

 事件が発生したのは2023年12月3日深夜0時過ぎのこと。...

つづきを読む