「遺族には会いづらいね。やっぱり親の仇だもんね」 “力道山を刺した男”が明かしていた「事件」の一部始終

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力道山の次男も「偶発的だった」と

 その一方で、村田組長は、

「力道山の命日には、毎年、墓参りを続けてますよ」

 とこうもいう。

「遺族とカチ合うのを避け、1日か2日ずらして行ってるんですよ。刑務所にいて墓参りができなかった時は、坊さんに来てもらって、読経してもらったしね」

 その力道山には、最初の妻との間に2男1女、3人目の妻・敬子さんには、事件当時、まだ生まれていなかった娘がいた。

 次男の光雄氏は、

「事件はやはり偶発的だったと、私も思いますね」

 といいつつ、

「惜しむらくは、あの時、父が酒を飲んでいたこと。酒を飲むと父は開放的になりましたからね。父を刺した男には会ったことはありませんが、憎しみはむろんまだありますよ。ただ、人間の憎しみというのは、長い時間がたてば薄れてもいく。それは否めませんね」

 と語るのである。

デイリー新潮編集部

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