「盗塁は減る」「投手復帰の時期は…」 大谷翔平の二刀流について“米国で最も大谷を取材した記者”が明かす

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投手再開なら「盗塁は減る」

 フレッチャー氏は、

「シリーズ第2戦で肩を痛めて以降、確かに調子は良くありませんでしたが、手術も終え、来季は開幕から打者としては出場できるでしょう。それでも、投手を再開させるとなると、脚を休ませるために盗塁は減るはずです」

 そう前置きしながら、

「もしリハビリの関係で、開幕から投手復帰が難しいとしても、それほど間を置かずに投げられると思います。とはいえ、右肘の手術前と同じくらいのピッチングを維持できるかどうかは定かではない。これまでトミー・ジョン手術を2回受けた投手たちは、必ずしも術前と同じようにいい投球ができているわけではないのです。この手術の後に苦労している投手は多いし、オオタニにとっては大きなチャレンジになると思います」

「投手としてうまくいかなければ……」

 ケガのリスクを懸念するドジャースのフロントが、来季の成績次第では打者に専念させるのでは、といった報道もなされており、

「現時点で球団は投手としても起用したいと考えているはずです。ただし、それはエンゼルス時代と同じくらい投げられればという仮定の上であり、うまくいかなければ来季、打者に専念させる可能性もある。そこは球団がきちんと見極めるだろうと思います」

 2200日にわたって大谷を追い続けてきたフレッチャー氏は、こう指摘する。はたして、開幕戦はいかに――。

 前編【「イッペイの騒動にも動じなかった」 “米国で最も大谷を取材している記者”が明かす偉業の裏側 「こんな選手は彼だけ」】では、大谷の偉業の裏側について語ってもらった。

週刊新潮 2024年12月5日号掲載

特集「MVP『大谷翔平』を最も取材した米国人記者が語る『来季』と『2回の手術』」より

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