「盗塁は減る」「投手復帰の時期は…」 大谷翔平の二刀流について“米国で最も大谷を取材した記者”が明かす

スポーツ 野球

  • ブックマーク

「エンゼルス時代の方が居心地は良かったのでは」

 【前後編の後編/前編を読む】「イッペイの騒動にも動じなかった」 “米国で最も大谷を取材している記者”が明かす偉業の裏側 「こんな選手は彼だけ」

 念願だった「ヒリヒリする9月」を過ごしただけでなく、移籍1年目にしてワールドシリーズを制し、さらには3度目のリーグMVPも手中に収めたドジャースの大谷翔平(30)。“二刀流解禁”が待たれる来季に向け、「米国で最も大谷を取材した記者」が展望を語った。

 ***

 前編【「イッペイの騒動にも動じなかった」 “米国で最も大谷を取材している記者”が明かす偉業の裏側 「こんな選手は彼だけ」】では、大谷の偉業の裏側について語ってもらった。

 それにしても、新天地へ移籍して1年目での快挙尽くし。エンゼルスの担当記者として大谷をメジャー1年目から取材してきた、アナハイムの地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー氏(55)としては、決して強豪とはいえないチームからメジャーを代表する名門へと渡り、さらなる成功を収めた“戦友”の姿に、あるいは一抹の寂しさを覚えたのではなかろうか。

「エンゼルス時代のほうが今より居心地が良かったのではないでしょうか。ドジャースはチームのファンがはるかに多いから関心も高く、報道陣の数も圧倒的に増えました。彼を取り巻く環境は、1年で大きく変わりましたね」

 実際に同氏は大谷に関する2冊目の著書『SHO-TIME2.0』の中で、こうつづっている。

〈私は大谷が今のエンゼルスの環境を快適と感じていることを知っていた(中略)エンゼルスは大谷にあらゆる自由と権限を与えていて――試合の起用法からケガの治療法、インタビューの頻度までとにかく何もかもだ――これほどの自由がほかのチームでも同じように与えられるとはとても思えない〉

大谷の“気になる発言”

 さて、DHとして最高のシーズンを終えた大谷には、来季の二刀流復活が期待されている。当初、来年3月に東京ドームで催されるメジャー開幕シリーズ(カブス戦)で“封印”が解かれるとみられていたのだが、ワールドシリーズで負傷した左肩の手術もあり、開幕戦の登板は流動的である。

 大谷自身、MVP受賞後の会見では、

〈(左肩は)見通しより状態があまり良くなかった〉

 と、気になる発言をしていた。

次ページ:投手再開なら「盗塁は減る」

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。